06.メインフレーム・コンピューターのハードウェア(その他の装置)

プリンター装置

業務用アプリケーションを始めとするプログラム処理の出力結果を印刷するために使われます。メインフレームではユーザー・プログラムから直接アクセスすることはなく、JES(Job Entry Subsystem)と呼ばれるジョブのスプーリング・プログラムを介して使用されるのが特徴です。(MVSおよび互換OSの場合)

ディスプレイ、キーボード

メインフレームでもヒューマン・インターフェース装置として使われます。OSを直接操作するためのコンソール、オンライン・システムの端末などで使われます。現在は専用のハードウェアが使用されることはほとんどなく、WindowsやLinux、Unix上のソフトウェア(端末エミュレーター)が使用されます。

ネットワーク装置

通信制御用に使用され、オンライン端末などが接続された通信回線を繋げるための装置です。メインフレーム独自のネットワーク・システム用(例えばSNA)のものと、TCP/IPネットワーク用のものとに大別されます。

カード装置

ユニット・レコード装置とも呼ばれ、今では使われることがなくなりましたが、メインフレームにおける基本デバイスで、JCLやプログラム、データの入力に使われたカード・リーダー装置、逆に出力するためのカード・パンチ装置がありました。コンピューター以前のPCS(パンチカード・システム)時代から使われており歴史的にも非常に意味のある装置で、MVSの多くの機能にカードを使うことが前提であった名残があり、現在でもカードの概念が応用されています。