07.メインフレーム・コンピューターのしくみ(PSWとレジスター)

PSWとレジスター

PSW(Program Status Word:プログラム状態語)は、CPUの現在のさまざまな状態と次に実行すべき命令のアドレスを持つ、64ビット(zアーキテクチャーでは128ビット)で構成される特殊なレジスターです。レジスターには演算処理に使用する汎用レジスター(32ビットで0から15の16個あります)と浮動小数点演算に使用する浮動小数点レジスター(64ビットでやはり16個),、さらにシステム制御用のコントロール・レジスター(32ビット、16個)があります。

さらに、ESA/390以降ではアクセスレジスターが追加されて、zアーキテクチャーでは汎用レジスターと制御レジスターは64ビットに拡張されました。最新の機種では1つのプロセッサー(ボード)に16ものCPUを実装でき、PSWとレジスターはCPU単位に存在します。


PSWの形式(ESA/390およびFACOM,HITAC Mシリーズ互換アーキテクチャー)


PSW形式(zアーキテクチャー)