SRBルーチンとは

SRBルーチンは、主にMVSのOSとしての制御処理に使用される優先度の高い作業単位です。SRBモジュールは、タスクで実行される一般のプログラムに比べてプログラミング上も多くの制約があり、高度な知識が求められる難易度の高いプログラムですが、タスクよりも少ないオーバーヘッドで動作することができます。SRBルーチンは、優先度の違いによってグローバルとローカルの2種類に分かれます。

    グローバルSRB

    ターゲットのアドレス空間の優先度に関わらず、どのアドレス空間よりも優先してスケジュールされます。代表的なものとして、入出力要求の完了を通知するルーチンがあります。

    ローカルSRB

    ターゲットのアドレス空間内のタスクの優先度に関わらず、アドレス空間内では常に最優先で動くことができます。代表的なものとして、SSI(サブシステム・インターフェース)事象の通知やASCB指定のクロスメモリーPOST等があります。なお、ローカルSRBの場合はより優先度の高い他のアドレス空間があればそちらのタスクが先に動きます。

 

グローバルSRBとローカルSRBの違いはSRBルーチンの優先度です。どのアドレス空間で動くかは関係ありません。どのアドレス空間に先駆けても動かしたい程プライオリティが高ければグローバルSRB、ターゲット空間の優先度に従って動けばいいならローカルSRBが選択されます。