区分データセットのメンバー名変更と削除

IEHPROGMユーティリティー

プログラム名は、MSPではJSGPROGM、VOS3ではJSFCTLGですが、いずれもIEHPROGMの別名が付いているのでMVSと同じ名前で利用できます。

区分データセットのメンバーの、リネームと削除の例です。ユーティリティ制御ステートメントが1行に書ききれない場合は、72桁目に何かの文字を置き、次の行の16桁目から続きを記述します(RENAME制御ステートメント参照)。

MVSでは、1つのSCRATCHステートメントでは、1つのメンバーのみ削除できます。MSPでは、複数のメンバーを削除する場合は()でくくって記述できます。1つのSCRATCHステートメントで、最大30メンバーを削除できます。VOS3では、複数のメンバーを削除する場合は、MEMBER=メンバー名を繰り返し指定することで最大20メンバー分を削除できます。

IEHPROGMは、メンバーだけでなくデータセットのリネームや削除もできます。ただし、カタログされているデータセットは、IEHPROGMでリネームまたは削除してもカタログ・エントリーは変更されません。カタログされているデータセットに関しては、このユーティリティよりは、DDステートメントのDISPパラメーターによる削除、あるいはIDCAMSユーティリティを利用した方がいいでしょう。

IDCAMSユーティリティー

区分データセットのメンバーのリネームや削除は、IDCAMSユーティリティーによって行うこともできます。AMSでは、メンバー名を()で指定すると、データセットではなくその中のメンバーに対する操作になります。ALTERで改名、DELETEで削除です。