CPPUPDTE(IPOUPDTE)は、PDSメンバーの文字列一括変換ユーティリティ・プログラムです。メンバー内の文字列を変更するには、ISPFエディターのCHANGEコマンドを使う方法がよく知られています。しかし、メンバー数が1つや2つならともかく、10、20あるいは数十、数百となったら、とても手作業ではやってられません。そこで、バッチ処理による文字列一括変換を行えると便利です。MVSでは、OSとしての文字列一括変換ユーティリティーは提供していませんが、IBMはServerPacプログラムとしてCPPUPDTEというユーティリティーを提供しています(以前はIPOUPDTEと言う名前で提供されていました)。
CPPUPDTEの実行サンプル
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//PDSUPDTE EXEC PGM=CPPUPDTE,PARM=UPDATE //STEPLIB DD DISP=SHR,DSN=CPP1.LOADLIB //SYSPRINT DD SYSOUT=* //@PDSLIB DD DISP=SHR,DSN=UAP1.JCLLIB //SYSIN DD DATA //JOBCAT<//*JOBCAT< //STEPCAT<//*STEPCAT< /* // |
使い方は、米国IBMのサイト「CPPUPDTE program for ServerPac」にあります(※以前はありましたが、2019年8月現在ではWebページが消されています)。また、当サイトの別ページにも「文字列一括変換」という解説があります。
なお、CPPUPDTEがシステムに導入されていない場合などは、同等機能を持つフリーソフト 「PDSUPDTE」がありますので、そちらを利用できます。JCLとパラメーターはCPPUPDTEと互換があります。