PDSディレクトリー・ブロック数の見積もり方

区分データセットを作成する際に、ディレクトリー・ブロック数をいくつにしたらよいかの目安です。正確には、そのデータセットを使うソフトウェアがメンバーを登録する際に何バイトのユーザー・データをディレクトリー・エントリーに書き込むかに基づいて計算する必要がありますが、多くの場合でISPFエディターかバインダーでメンバーを登録することになるので、ISPFエディターとバインダーで書き込まれるユーザー・データ長に基づいて計算すれば大きくはずれないでしょう。

1メンバー当たりの
ディレクトリー・エントリー長
1ディレクトリー・ブロック当たりの
登録可能メンバー数
ISPFエディターで登録するメンバー 42byte 6メンバー
バインダーで登録するロードモジュール・メンバー 36byte 7メンバー
バインダーで登録するロードモジュール別名メンバー 46byte 5メンバー

JCLやパラメーター類、プログラムのソース・コードなどであれば1つのディレクトリー・ブロックに6メンバー、ロード・モジュールであれば1つのディレクトリー・ブロックに7メンバーが登録できます。後はその区分データセットにいくつのメンバーを登録するかで必要なディレクトリー・ブロック数を計算します。100メンバーであれば、JCLやソース・コードなら17個、ロード・モジュールなら15個です。区分データセットの場合、ディレクトリー・ブロックは拡張できないので多めに設定します(100メンバーの例なら20個あるいは30個にするなど)。ロード・モジュールに別名を登録する予定があるなら、本名メンバーと別名メンバーそれぞれの数で必要なディレクトリー・ブロック数を計算します。
なお、PDSではなくPDSEの場合はディレクトリー・ブロック数を指定する必要がないので計算する必要もありません。PDSEでは登録されるメンバー数に応じてディレクトリー・エントリーを格納する部分が自動的に拡張されます。新たに区分データセット作成する際は特別な理由が無い限りPDSEにしておけば、メンバー数の上限を気にする必要は無くなりますしメンバー更新を繰り返すことでの圧縮の必要も無くなります。