TCP/IPパケット・トレース採取手順

①MVSコンポーネント・トレースのトレース・ライターを起動する

TRACE CT,WTRSTART=CTWTR

CTWTRは、トレース・ライターの起動プロシージャー名。事前にPROCLIBにメンバーとして登録しておく。

②コンポーネント・トレースSYSTCPDAを開始する

TRACE CT,ON,COMP=SYSTCPDA,SUB=(TCPIP)
R nn,WTR=CTWTR,END

③TCPIP空間へのトレース採取を指示

特定のIPアドレスに対してトレースを行う場合

V TCPIP,,PKT,ON,IPADDR=192.168.0.1

特定のポート番号に対してトレースを行う場合

V TCPIP,,PKT,ON,PORTNUM=1023

④端末(クライアント)の操作を行う

⑤TCPIP空間へのトレース停止を指示

V TCPIP,,PKT,OFF,IPADDR=192.168.0.1
V TCPIP,,PKT,OFF,PORTNUM=1023

⑥コンポーネント・トレースSYSTCPDAを停止する

TRACE CT,OFF,COMP=SYSTCPDA,SUB=(TCPIP)

⑦MVSコンポーネント・トレースのトレース・ライターを停止する

TRACE CT,WTRSTOP=CTWTR

トレース・ライターの起動プロシージャー例

トレース・データセットは、DSORG=PS,RECFM=VB,LRECL=27994,BLKSIZE=0の順次データセットを適当な大きさ(例えば、50cylとか)で割り振っておく。

採取したトレースのフォーマットJCL例

※SSL/TLSのSecureポートに接続されているコネクションの通信データは暗号化された状態で格納されています。