ISPFセッションでは、要求された処理を行うためとISPFセッション自体の制御のためにさまざまなデータセットが割り振られます。DDLISTコマンド(ISRDDNユーティリティー)によって、どのようなデータセットが自分のTSOユーザー空間内で割り振られているかをパネル表示で確認することができます。
割り振り済みデータセットはTSOのLISTALCコマンドでもリスト表示することができますが、DDLISTコマンドの方がはるかに見やすくてわかりやすい表示がされます。
ISRDDNユーティリティーは、ユーザー空間内で割り振られているデータセット(ファイル)をリスト形式で表示し、それらのデータセットに対する各種の処理(表示、編集、圧縮、解放、メンバーの探索など)、自分が保持しているENQと競合しているENQの表示、アドレスで指定した仮想記憶域やロードされたロード・モジュールの表示、などを行う診断ユーティリティーです。
DDLISTコマンド(ISRDDNユーティリティーの起動)
任意のパネルのコマンド・フィールドで「DDLIST」と入力すれば、ISRDDNユーティリティーが起動します。
ISRDDNユーティリティーを使いこなすには、z/OS(MVS)のオペレーティング・システムに対する知識が必要です。一般のユーザーが日常の作業で使う必要はありませんが、このようなものがあるということは知っておくといいでしょう。ISRDDNユーティリティーの詳細は、マニュアル「対話式システム生産性向上機能(ISPF)ユーザーズ・ガイド第1巻」の「付録G. ISRDDN 診断ユーティリティー」に解説されています。