ヘルプとチュートリアルを表示する

ISPFには豊富なヘルプやチュートリアルが用意されています。マニュアルを開く前に、ヘルプやチュートリアルを参照してみてもいいでしょう。マニュアルほど詳細でなくても、実践には十分な内容が解説されているものも多いです。

HELPコマンド、TUTORコマンド(ヘルプ、チュートリアルを表示する)

HELPコマンドは、現在実行中のISPFダイアログ・プログラムの操作方法、表示されているパネルのフィールド説明、エラー・メッセージに対する追加の説明などを表示します。通常、このコマンドはPFキーに登録します(*1)。
ISPFでは、操作中に何らかのエラーが起きるとショート・メッセージ表示域にエラー・メッセージが表示されますが、その名の通りショート・メッセージなので、何が起きたのか、どうすればいいのかがよくわからないかも知れません。そのような場合は、エラー・メッセージが表示されている状態でPF1キーを押せば、ショート・メッセージに対する追加の解説をポップアップ・ウインドウで表示させることができます。


*1 標準ではPF1キーに登録されている。

TUTORコマンドは、ISPFのチュートリアル・パネルを表示します。前回のチュートリアル表示を途中で終えた場合、チュートリアルのパネルIDを指定することで再開したいチュートリアルの続きから見ることができます。パネルIDはPANELIDコマンドで表示させることができます。チュートリアル表示を中断して後日再開するような場合は、終了前にPANELIDコマンドを実行して終了時のパネルIDを控えておくことができます。

画面のパネル名を表示する

PANELIDコマンドは、表示パネルのパネルIDを表示する/しないを切り替えます。「PANELID△ON」を入力するか、パネルIDが非表示の状態でパラメーターなしのPANELIDコマンドを実行すると、画面上部のタイトル左側にパネルIDが表示されるようになります。再度、パラメーターなしのPANELIDコマンドを実行するか「PANELID△OFF」を入力すればパネルIDは表示されなくなります。

通常はパネルIDを表示する必要はありませんが、TUTORコマンドでISPFチュートリアルを表示中に、途中で止めて後日再開するような場合は中断時のパネルIDが必要となります。また、ユーザー独自のダイアログ・プログラムを開発する場合などに、表示されるパネルを確認するために使用されることもあります。
なお、パネルIDはSCRNAMEコマンドで割り当てる論理画面のスクリーン名とは違います。ISPFのダイアログ・プログラムが使用する表示パネルの識別名で、プログラム上必要なものです。具体的な違いは「SWAP△LIST」コマンドでタスク・リストを表示すれば簡単にわかります。予めSCRNAMEコマンドで表示中の画面に適当な名前を付けておくと、よりわかりやすいでしょう。