【2008/10/12 original author TAKAO】
大規模システムをもったお客さんや、メーカーですらそうだと思いますが、古いプログラム、とくにシステム系のもので、いまや内容がよくわからない、というものはありませんか? 以外に以下にあげるようなトリックのために作られたものだったりすることがあるかも知れません。
- APF状態にユーザープログラムをいれる
- このためによく使われるのが、ユーザーSVCです。SVCプログラムはシステムの一部ですから、当然、キーゼロ、APFです。システム系のユーザープログラムをいちいちAPF登録せずにすませるために、こういう手法(セキュリティ的には問題ですけどね)がよく使われていました。
- WTOメッセージの消去
- WTO(Write To Operator)により出力されるコンソールログは莫大です。しかもメインフレームはそのメッセージがすべて出力されるまで、他の動きを止めたりすることがあります。WTO Buffer xx%と警告が出、100%になるとWTOを出したプログラムが止められてしまいます。
コンソールはディスク、テープに比べるとはるかに遅いデバイスです。システムトラブルなどでWTOが大量に出力されてしまい、なかなか終了しない、といった状態を避けるため、古いシステムはWTO Exitでメッセージを削減したりしていることがよくあります。
「なんのためにあるかわからない」というプログラムは意外にこういうトラブル対策だったりします。そういう目で見ると再発見があるかも知れません。 - JCLエラー
- いくらマニュアルを調べても、エラーじゃないのに、という時にプログラムによる変更が加えられているかもしれません。IEFUJVなどが有名ですが、困ったことにこのExitの管轄がSMFなんです。JCLエラーとの関連が思いもつかないかも知れません。
他にも思い出したら、また、追加します。
【2008/10/12 original author TAKAO】