SDSFを使用してサブミットしたジョブのSYSOUTデータセットの内容を見ることは日常当たり前のようになされています。SDSFでは、SYSOUTだけでなくSYSINデータセットの内容を見ることもできます。
INPUT ONモードにする
SDSFコマンドINPUTを実行するとSYSINデータの表示のオンとオフを切り替えることができます。「INPUT ON」モードでは、SYSINデータセットがSTパネルなどから選択するODS(アクション文字S)やJDS(アクション文字?)パネルに、DD *やDD DATAで定義したSYSINデータの内容やデータセット属性も表示されます。z/OSの各種のユーティリティーを実行した際に記述したSYSINデータの内容を確認することができます。SDSF起動時は常にオフにされるため、このような機能があることに気づかないかも知れません。なお、INPUTコマンドはデフォルトでは管理者権限がないと実行できません(*1)。
INPUT ON SYSINデータセットも表示する
INPUT OFF SYSINデータセットは表示しない
INPUT ONでは、SYSINだけでなくCIテキストやジョブ・ジャーナルなどのJES2内部データも表示されるようになります。ジョブログやSYSOUT内容の確認では、通常必要ないものなので常時INPUT ONにすると、うっとおしいかも知れません。実行したユーティリティーなどが思うように動かない場合などに、JCL側で定義したSYSINデータそのままの内容を確認したいときなどに利用できます。こういう機能もある、ということを知っておけば使う場面も出てくるでしょう。
*1 ISFPARMSをカスタマイズすれば他の権限のユーザーでもINPUTコマンドが利用可能になる。