Pcommでも使える斜線入りゼロ日本語フォント

見やすいフォントで3270エミュレーターを使用することも、作業効率を上げる大切な要素の1つです。特に、プログラミングの作業では、0(ゼロ)とO(オー)が区別し易い斜線入りゼロや、(コロン)と(セミコロン)、(ピリオド)と(カンマ)などの似たような文字を区別し易いフォントを使用することで、入力間違い等を見つけやすくなりデバッグだけでなく編集作業の効率にも寄与します。

IBMのPcomm(パーソナル・コミュニケーションズ)を日本語で使用する場合、画面表示用に選択できるのは日本語フォントだけです。しかし、Windowsには標準で斜線入りゼロがデザインされたフォントは含まれません。英数記号文字だけなら「Consolas」という等幅フォントなら斜線入りゼロが利用できますが、Pcommでは日本語コードページを選択していると英語フォントを選択することができません。ゼロとオーが区別された英語フォントで唯一選択できるのがPcommに付随しているIBM3270フォントですが、こちらを使うと漢字などの日本語文字(DBCS)が化けてしまいます。そのため、斜線入りゼロなど似たような文字や記号が区別し易いプログラミング向けフォントでかつ日本語表示可能なものを別途用意することになります。

インターネット上では、斜線入りゼロにデザインされた日本語フォント(OSAKA等幅、TAKAOゴシック、VTゴシック、IPAゴシックなど)がいくつか配布されていますが、Myrica(ミリカ)というプログラミング用TrueTypeフォントが、0(ゼロ)とO(オー)、1(イチ)とI(アイ)とl(エル)、(コロン)と(セミコロン)、(ピリオド)と(カンマ)などの似たような文字を区別し易いフォントの1つで、日本語版のPcommでも利用できます。

Myrica Mフォントによる英数字、記号文字、日本語(漢字)文字の表示例

※画像をクリックすると拡大され、画像中の文字も鮮明に表示できます。

Myricaフォントは、Webサイト「プログラミングフォント Myrica / Estable」からダウンロードできます。